1892年西フランスのプソージュ村にて靴職人パトリック・ベネトーが靴作りをスタートしたことに始まったPATRICK。2016年、再び創業の地フランスでシューズを製造することでブランドの原点を見つめなおすという日本限定の”PATRICK REBORN PROJECT”をスタートしました。
そして、2017年、“PATRICK REBORN PROJECT” の新たなコレクション「NEW ROOTS」が誕生しました。ヨーロッパ企画としてこれまでと違ったデザインメソッドでアプローチするNEW ROOTSコレクション第一弾は、フランスに隣接するイタリアよりStefano Del Biondi氏を迎え、パトリックの人気定番モデルの”MARATHON”、そしてコート系シューズの”QUEBEC”をアップデートしたものとなりました(2017年9月より日本限定で順次販売開始)
1981年、フランス生産でデビューした“MARATHON”は、発色豊かな素材や多彩な色の組み合わせで過去300以上のアイテムを世に送り出してきたパトリックの「顔」とも呼べる代表的な人気モデルです。
”QUEBEC”は、1986年に日本デビューした”Brooklyn”をベースモデルとしており、当時では珍しいコート系テニスシューズでした。2000年にパンチングを施すデザインを取り入れ名前を”QUEBEC”と改め復刻したことで、“MARATHON”に続き定番のポジションを確立しました。
“MARATHONとQUEBEC”、両モデルとも、現在は日本限定生産で復刻されたものですが、今回新たに「NEW ROOTS」コレクションとして原点回帰しデザインをアップデートしたことで、PATRICKが持つ本来の気品高いイメージと、PATRICKが生まれ育った<ヨーロッパの新しい感覚>が具現化されたシューズが生まれました。
写真のテーマは<BACK IN THE DAY、80’S>。
“MARATHON”のデビュー、”QUEBEC”のベースモデルのデビュー、そして本企画のメインデザイナーStefano Del Biondi氏がシューズデザインの仕事をスタートさせた年、全てのターニングポイントは1980年代、つまり「NEW ROOTS」、そしてPATRICKというブランドを語る上で欠かせないのがこの80年代です。
今回「NEW ROOTS」のために撮り下ろした写真は、その1980年代という時代を、まだ多くの人が馴染みのなかった「ヒップホップカルチャー」という斬新な切り口で撮影したJamel Shabazzの写真集<BACK IN THE DAY>から着想を得たものなっています。
決して洗練されていたわけではないリアルなストリートポートレートを切り取ったフォトグラファーの視点、PATRICKが長年こだわり続けてきた、原点をリスペクトしながら、型にはめるのではなく、型のない新しいものを生み出し続けるマインド。
この二つが共鳴し、このような表現をすることで「NEW ROOTS」の、まさに根源となる部分を表現しました。 ファッション、カルチャー、ミュージックの「ルーツ」に関心のある人、また、そのようなことにインスピレーションを受けながらも、それぞれの感性で自由に表現したり、オリジナルのスタイルを探している人、また自分の日頃のスタイルに<新しい感覚>を取り入れたい人にぜひ履いてもらいたいコレクションが「NEW ROOTS」なのです。
NEW ROOTSコレクションのシューズは PATRICK ONLINESHOP か、パトリック正規取扱店において順次発売開始。